リスキリング時代の今、VBAエキスパートの資格を検討している方は増えているでしょう。VBAエキスパートにかぎらず、資格や検定の意味があるのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
特に、経済産業省が発表している「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」では、IT・データを中心とした将来的な成長見込みにある分野に特化し、専門的な知識を得るための教育講座を認定し、国が支援する予定になっています。VBAやMicrosoft Officeなど、ITに欠かせない分野に関しても、資格取得や教育講座受講が増えていくことは間違いないでしょう。
今回は、それらの中でもVBAエキスパートの必要性について、解説していきます。

VBAエキスパートの前に!誰もが登録すべき資格や教育スクール2選
まず、VBAエキスパートだけではなく、いろいろな資格検定や教育講座に興味を持っている方は多いと思います。
最もおすすめの資格や教育スクールは下記の2つです。
■各種国家資格等の受験指導校で50以上の資格試験対策講座を開講
→「資格の学校TAC」
■全国47拠点の教室通学・通信教育と受講形態も多様
→「資格の大原」
上記2つがすべての年代や目的に応じた資格教育講座・学校となりますが、今回はVBAエキスパートの資格に特化してご紹介します。
VBAエキスパートの資格・検定とは?

VBAエキスパートとは、Excel、Accessのマクロ・VBA(Visual Basic for Applications)のスキルや能力を証明する資格です。
検定を受験し資格を取得するメリットとして、公式サイトでは以下の6つを上げています。
- マクロ・VBAスキルを客観的に証明
- 対策学習が実務力に直結
- 業務や作業効率が向上
- 就職・転職時の実力アピールに
- 取得結果をスピーディーに活用
- 雇用メリットにより採用も有利
VBAエキスパート資格の試験内容は?ベーシック・スタンダードの違いは?
試験の種類 | 試験概要 | 受験料(一般) |
---|---|---|
Excel VBA ベーシック | Excel VBAの基本文法を理解し、基礎的なマクロの読解・記述能力を診断します。ベーシックレベルで診断するスキルには、変数、セル・シート・ブックの操作、条件分岐、繰返し処理などが含まれます。 | 13,200円(税込) |
Excel VBA スタンダード | プロパティ・メソッドなど、Excel VBAの基本文法を理解して、ベーシックレベルよりも高度なマクロを読解・記述する能力を診断します。スタンダードレベルで診断するスキルには、ベーシックレベルを深めた知識に加え、配列、検索とオートフィルター、並べ替え、テーブル操作、エラー対策などが含まれます。 | 14,850円(税込) |
Access VBA ベーシック | データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法をはじめ、SQLに関する基礎的な理解力を診断します。ベーシックレベルで診断するスキルには、変数、条件分岐、繰返し処理、オブジェクトの操作、関数などのほか、Visual Basic Editorの利用スキル、デバッグの基礎などが含まれます。 | 13,200円(税込) |
Access VBA スタンダード | データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法、SQLなど、ベーシックレベルのスキルに加え、より高度なプログラムを読解・記述する能力を診断します。スタンダードレベルで診断するスキルには、ファイル操作、ADO/DAOによるデータベース操作、オブジェクトの操作、プログラミングのトレース能力、エラー対策などが含まれます。 | 14,850円(税込) |
試験は大きく4つに分かれています。「Excel VBA ベーシック」「Excel VBA スタンダード」「Access VBA ベーシック」「Access VBA スタンダード」です。ベーシックはビジネス一般向け、スタンダードはITプロフェッショナル向けなので、自分のスキルレベルに応じて受験しましょう。
試験時間は50分もしくは60分で、受験方法はコンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式です。
VBAエキスパートの資格保有者の転職状況は?実際に需要はあるの?
VBAエキスパートの資格を持っている方は転職に有利なのでしょうか?
実際に、資格を持っていない方でもVBAが得意な方は多いので、保有しているだけで優位には働かないでしょう。
ここで、各求人サイトでどれくらいVBAエキスパートに関する転職情報が掲載されているのか、いくつか見ていきましょう。
求人ボックスでの「VBAエキスパート」検索
求人ボックスで検索すると、「VBAエキスパート」にヒットする求人は150件以上存在します(2023年2月時点)。

indeed(インディード)での「VBAエキスパート」検索
インディードで検索すると、「VBAエキスパート」にヒットする求人は3,000件以上存在します(2023年2月時点)。

これらの転職・求人サイトを見る限りでは、VBAエキスパートが求められるケースも大いにあるでしょう。求人の応募に対して必ずしも必要ではないが、プラスアルファとして認められるケースは非常に多いのではないでしょうか。
VBAエキスパートの評判・口コミ
次に、VBAエキスパートに関する口コミを紹介します。
求職中に、職業訓練に通いAccessやVBAの初歩的なことを学んだこともあって、先輩の紹介でシステム運用の担当として現在の勤め先に入社することができました。
合格者の声 – VBAエキスパート
IT業界に転職をしましたが、これまで一度もプログラミング言語に触れたことがなかったので、何かプログラミングの勉強をしようと思いました。VBAエキスパートを取得したことで、どのプログラミング言語にも共通する基礎を身に付けることができました。
合格者の声 – VBAエキスパート
この資格があったから会社に入れた!みたいな展開にはなりません。それでも、プラスアルファとしては大いに評価される資格です。なぜなら、どの業界でも、効率化に困っているからです。
Yahoo!しごとカタログ:VBAエキスパートの資格の評価はどの程度でしょうか?
資格を取得し、仕事に復帰しました。VBAを学習したおかげで、集計のための式や条件式の有効利用が楽にできるようになり、職場の同僚にも、口コミアピールしています。
合格者の声 – VBAエキスパート
まとめ

今回はVBAエキスパートの資格についての必要性について解説しました。様々な口コミはあるようですが、エクセルやアクセスなど、Microsoft Officeツールを利用するケースは会社の中で非常に多いですよね。資格を保有していることよりも、資格を取得するプロセスの中で、VBAに関する知識レベルを上げること自体が、今行なっている業務や転職時に役立つと思われます。