ITパスポートが意味ないと言われる4つの理由とは!?資格取得をおすすめできる人とできない人を比較紹介!

「ITパスポートは取得しても意味ないの?」

「どんな人がITパスポートを取得するべき?」

このように考えている人もいるのではないでしょうか。そこで、今回の記事ではITパスポートを取得しても意味ないと言われる理由やITパスポートをおすすめできる人について紹介しています。

ITパスポートが転職に有利になるケースについても紹介しているので、ITパスポートについての情報を網羅できる記事になっています。

是非最後までご覧ください。

目次

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる4つの理由

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる理由は以下の4つです。

ITパスポートが意味ないと言われる理由
  • 業務独占資格ではない
  • 専門性が高い資格ではない
  • 合格率が高く希少価値が低い
  • 報奨金などがもらえない

それでは、順番に見ていきましょう。

ITパスポートは国家資格ではあるが業務独占資格ではない

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる1つ目の理由は、業務独占資格ではないことです。ITパスポートは国家資格の一つに認定されていますが、ITパスポートの資格を保有していないとできない業務はありません

業務独占資格の一例として、宅地建物取引士の資格を保有していないと不動産の取引における重要事項説明書の説明ができないなどが挙げられます。

ITパスポートはこのように、IT保有者だけが行える業務があるわけではないため資格を取得したとしても、必ずしも即戦力として採用されるわけではありません。

また、プログラマーやSEの業務においてもITパスポートを保有していなくても業務ができることから、ITパスポートの資格を取得しても意味ないと言われています。

業務独占資格ではない

ITパスポートは国家資格ではありますが、業務独占資格のように即戦力として採用されるわけではありません。

ITパスポートは難易度が低く専門性が高い資格ではない

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる2つ目の理由は、専門性が高い資格ではないことです。ITパスポートは数多くあるIT系の資格の中でも「基礎」を学べる資格として有名です。

ITについて専門性を高められる資格ではなく、受験するための条件なども設けられていません。これにはITパスポートが社会人が身に付けておくべきITの基礎知識を証明するための国家資格となっていることが要因として考えられます。

ITパスポートを取得するために得られる知識はIT業界について広く浅く基本的なものになるため、IT業界に従事している人から見た場合に当然の知識ともいえます。

また、ITパスポートの資格を取得しても、その知識を実践で活用することができない点も、ITパスポートを取得しても意味ないと言われる理由として挙げられます。

専門性が高い資格ではない

ITパスポートは専門性を高められる資格ではなく、IT業界について広く浅く知識をみにつけるための資格です。

ITパスポートは資格検定の合格基準が低く、試験日も多いので独学でも取得可能

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる3つ目の理由は、合格基準が低く希少価値が低いことです。ITパスポートの2021年の合格率は52.7%となっています。

IT分野の中でも難易度が高いと言われているITストラテジスト試験は合格率が15.4%とされているため、ITパスポートの合格率の高さがおわかりいただけるのではないでしょうか。

また、ITパスポートの試験は毎月実施されるため「とりあえず受けてみよう」といった心構えでも試験を受けることができます。試験が年に1回だと受験当日に向けてスケジュールを組んで勉強に取り組む必要がありますが、ITパスポートは気軽に独学で受験ができる分、希少価値も低いと判断されているのでしょう。

誰もが受験しやすく、合格率が50%を超えていて希少価値が低いことがITパスポートを取得しても意味ないと言われる要因として考えられます。

合格基準が低い

ITパスポートは、合格率が50%を超えていて希少価値が低い。

ITパスポートは報奨金などがもらえないケースが多い

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる4つ目の理由は、報奨金などがもらえないケースが多いことです。

IT業界に勤務するうえで、ITパスポートを取得しても報奨金や祝い金などを支給している会社が少ないのが実情として挙げられます。

IT業界以外の会社であればこのような手当をもらえるケースもありますが、IT業界に在籍するうえでITパスポートを取得して得られる知識はあって当然と考えられています。

そのため、時間とお金をかけてITパスポートを取得しても意味ないと言われているのでしょう。

ITパスポートは意味ない資格ではなくメリットも多い

ITパスポートを取得しても意味ないと言われる理由について紹介してきましたが、ITパスポートを取得することで得られる効果もあります

今回は以下の6つについて紹介します。

ITパスポートのメリット
  • IT業界以外で評価される
  • ITについて勉強になる
  • 経営戦略やマネジメントなどが理解できる
  • 未経験者が基礎を固めるきっかけとなる
  • 難易度の高い資格受験に役立つ
  • 国家資格を保有できる

それでは、順番に見ていきましょう。

IT業界以外で評価される

ITパスポートを取得することで得られる1つ目の効果は、IT業界以外で評価されることです。

現代ではパソコンやインターネットを使用して仕事をすることが当たり前になっているため、IT業界以外でもITのスキルは必要になります。

ITパスポートの資格を取得しているということは、国がITに関する基礎知識を身に付けていると認定していることと同義です。

ITを専門的に扱う業界では持っていて当たり前の知識でも、IT業界以外では資格を保有していない人も多いため、ITパスポートを取得していれば評価されることも多いでしょう。

過去問や参考書の知識をみにつけることでITについて勉強になる

ITパスポートを取得することで得られる2つ目の効果は、ITについて勉強になることです。

ITパスポートはITに関する基礎知識を幅広く身に付けられるため、ITの知識を全く備えていない人が取得すればITについての勉強は十分意味のあるものとなるでしょう。

参考書などをもとに基礎を身に付けたことでITへの強い関心が生まれ、更に難易度の高い資格や実用性の高い資格取得を目指して取得ができれば、転職などでもかなり有利に働きます。

また、会社員として働くうえでパソコンなどのスキルは必須条件となるため、ITパスポートを取得することでITへの関心や最低限の知識を身に付けていることをアピールできるようになります。

経営戦略やマネジメントなどが理解できる

ITパスポートを取得することで得られる3つ目の効果は、経営戦略やマネジメントなどが理解できることです。

ITパスポートの出題範囲は、マネジメント系からテクノロジ系、ストラテジ系のように幅広くなっています。

  • マネジメント系:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど
  • テクノロジ系:PCの基礎、データベース、セキュリティなど
  • ストラテジ系:企業活動、経営戦略、システム戦略など

ITパスポートを取得することで得られるものは、単純なITの知識だけではなくITを活かした経営戦略やマネジメントを学ぶこともできます。

未経験者が基礎を固めるきっかけとなる

ITパスポートを取得することで得られる4つ目の効果は、未経験者が基礎を固めるきっかけとなることです。

何度も紹介していますが、ITパスポートはITに関する基礎知識を幅広く身に付けることができます。

ITに関する知識が全くない未経験者の人がIT業界に飛び込むと、慣れるまで苦労することも多いでしょう。

しかし、幅広く知識を身に付けることで専門用語の理解や、研修などに参加した際にもスムーズに知識をインプットできるでしょう。

難易度の高い他のIT資格検定の受験に役立つ

ITパスポートを取得することで得られる5つ目の効果は、難易度の高い資格受験に役立つことです。

IT業界に入社すると、基本情報技術者試験などITパスポートよりも難易度の高い資格取得を求められることがあります。基本情報技術者試験はITパスポートの上位版のような資格試験で、合格率は22~27%となっています。この資格を受験する条件としてITパスポートが必要なわけではなく、いきなり基本情報技術者試験を受けることもできます。

しかし、難易度が高くITに関する知識がない人が受験をするには相当の勉強量が必要になるでしょう。ITパスポートを事前に取得して幅広い知識を身に付けておけば、基本情報技術者試験のような難易度の高い資格を受験する際にも、勉強量の負担を軽減できるでしょう。

国家資格を保有できる

ITパスポートを取得することで得られる6つ目の効果は、国家資格を保有できることです。ITパスポートは民間資格ではなく国家資格となるため、企業からの信頼度も高く知名度もある資格と言えます。

ITパスポートの資格は、以下のような背景から生まれた資格です。

日本から世界に羽ばたく際に身分を証明するために「パスポート」が必要であるように、IT化が進んだ現代社会に羽ばたくために社会人として必要な基礎的能力を有していることを国が証明する試験(パスポート)として「ITパスポート」が誕生しました。

また、ITパスポートは宅地建物取引士のような数年に一度の更新の手間がなく、一度取得すれば一生ものとして扱えます。転職などの際にも「国家資格を保有している」とアピールできるのはメリットとなるでしょう。

ITパスポートを取得するべきおすすめの方3選!

ITパスポートを取得するべき人は以下のような人たちです。

ITパスポート取得におすすめの方
  • IT業界と接点を持っている人
  • ITの基礎知識を勉強したい人
  • 知名度のある資格を簡単に取りたい人

それでは、順番に見ていきましょう。

IT業界と接点を持っている人

IT業界に勤務していなくても、取引先にIT業界の企業が多い場合や社内でもITの担当部署と接点を多く持つ人は、ITパスポートを取得すると良いでしょう。

特に取引先がIT業界の企業の場合は、会話の中で専門用語やITに関するニュースなども多くなるので、ITの知識は身に付けておきたいところです。

ITパスポートを取得して、ITに関する基礎知識を身に付けておくだけでも、取引先との会話を理解して仕事をスムーズに進めることもできるでしょう。

ITの内容や基礎知識を勉強したい人

ITの基礎知識を勉強したいと考えている人にとってITパスポートはうってつけの資格と言えます。

現代の生活においてITを避けることはできず、どの業界にいても少なからずITに触れることになります。

ITの知識があれば社内のコミュニケーションツールや業務改善に役立てることもできるため、年齢に関係なく身に付けておきたいスキルでしょう。

ITパスポートを取得すればだれもが知っておくべきITのスキルや知識を身に付けることができるので、基礎知識を身に付けたい人はITパスポートの取得を目指しましょう。

知名度のある資格を簡単に取りたい人

ITパスポートは国家資格で、知名度もある資格です。

合格率も50%を超えており、受験するための条件なども特に設けられていません。

また、試験が毎月行われているため、だれでも受験しやすい資格とも言えます。

そのため、簡単に知名度のある資格を取りたいと考えている人はITパスポートの取得を目指すのがおすすめです。

ITパスポートは転職で有利になるケースもある

ITパスポートを取得していれば、ITに関する基礎知識を身に付けている証明になるため、転職活動で有利になるケースもあります。未経験でIT業界に転職する際にはプラス要因になることは少ないですが「ITに関する最低限の知識を備えている」という認識は持ってもらえるでしょう。

また、IT業界以外に転職する場合には報奨金や祝い金などの制度を設けている会社もあり、資格を保有していることで優遇されることもあります。

IT業界の中でも専門性の高いSEになりたい場合には、ITパスポートではアピールが弱くなるかもしれません。しかし、取引先にIT系の企業がある企業などに転職する場合などは、ITに関する基礎知識を備えている人材として重宝されることもあります。

ITパスポートはれっきとした国家資格であるため「資格を取得するために努力ができる人材」とアピールできればなお良いでしょう。

まとめ

今回は、ITパスポートは取得しても意味ないと言われる理由や資格を取得するべき人について紹介しました。

さまざまな理由からITパスポートが意味ない資格と言われることもありますが、業界や場面によっては得られる効果が大きい資格と言えます。

ITパスポートはだれもが簡単にチャレンジできる国家資格となっているため、ITに関心のある人やこれからIT業界で専門知識を深めていきたいと考えている人はぜひチャレンジしてみましょう。

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