「スポーツ関連で取りやすい資格って何??」
「独学でも資格取得できるの?」
このように考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事ではスポーツ関連で取りやすい資格や独学で学ぶメリット、デメリットについて紹介しています。
是非最後までご覧ください。

スポーツ関連の資格は取得必須なのか?

スポーツ関連の資格が必須かどうかは、その分野や業界によって異なりますが、資格を取得しなくても働ける職種もあります。
例えば、日本スポーツ協会が認定している公認指導者などの資格は競技者や指導者としての資格として広く認知されており、フィットネスやトレーニングの分野では、各種資格の取得が求められる場合があります。
ただし、スポーツ関連の仕事や活動において必ずしも資格が必須であるわけではなく、資格を取得していなくても「スポーツトレーナー」などと名乗ることも可能です。
資格よりも実践的な経験や技術、人間性やコミュニケーション能力などが重視されるケースもありますが、資格を取得していることで差別化を図ることもできます。
そのため、スポーツ関連の資格が必須かどうかを判断するには、その分野や業界の動向などを把握し、自身のキャリアや目標に応じて、適切な資格を取得することが重要です。
スポーツ関連の資格には4つの種類がある

スポーツ関連の資格は主に以下の4種類です。
- スポーツ選手のパフォーマンスを向上させる資格
- スポーツ選手に技術指導をする資格
- スポーツ選手に栄養管理などのアドバイスする資格
- 自分がスポーツ選手になる
順番に見ていきましょう。
スポーツ選手のパフォーマンスを向上させる資格
スポーツ関連の資格の1つ目の資格は、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させる資格です。
スポーツトレーナーのように、スポーツ選手の運動能力などを向上させて試合でベストパフォーマンスを発揮させるための仕事です。
スポーツ選手のトレーニングの指導を行ったり、ケガの予防やリハビリなどを行ったりします。
スポーツ選手に技術指導をする資格
スポーツ関連の資格の2つ目の資格は、スポーツ選手に技術指導をする資格です。
パフォーマンスを向上させる資格と共通する部分がありますが、こちらはスポーツ選手に対して技術面を専門的に指導することになります。
スポーツ選手に技術面を指導する人の需要はなくならず、どのスポーツにおいても必要な人材と言えるでしょう。
ただし、それぞれのスポーツに対して専門的な知識が求められるため、運動能力などではカバーできないテクニックについても知っておく必要があります。
スポーツ選手に栄養管理や食事などのアドバイスする資格
スポーツ関連の資格の3つ目の資格は、スポーツ選手に栄養管理などのアドバイスする資格です。
スポーツ選手の運動能力ではなく、栄養管理や食事に関する指導をする資格です。
スポーツ選手が競技中のパフォーマンスを向上させるために、食事の仕方や栄養の摂り方は重要な要素と言えます。
そのため、栄養についての専門的な知識を有したスポーツ栄養士などの需要もあると考えられます。
自分がスポーツ選手になる
スポーツ関連の資格の4つ目の資格は、自分がスポーツ選手になることです。
こちらは資格の取得ではありませんが、スポーツ選手に何かしらの分野で指導をするのではなく、自分自身がスポーツ選手になりたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
モータースポーツのように、スポーツ選手として活躍するためにライセンスが必要なスポーツもあるため、注意しましょう。
スポーツ関連で取りやすいおすすめ資格を紹介!

スポーツ関連で取りやすい資格について、以下の資格について紹介していきます。
- ライフセーバー
- トレーニング指導士
- スポーツリーダー
- ジュニアスポーツ指導員
- 日本スポーツ協会公認コーチ
- スポーツインストラクター
- NSCA-CPT
- NSCA-CSCS
- スポーツ栄養プランナー
順番に見ていきましょう。
高校生・大学生でも取得可能!ライフセーバー資格
スポーツ関連で取りやすい資格の1つ目は、ライフセーバーです。
ライフセーバーは、水難救助の専門家であるライフガードを養成するための資格で、5日間の講習を受けることで資格を取得できます。
この資格を取得することで、プールやビーチなどでの水難事故の予防や救助活動を行うことができます。特に受講資格が15歳以上(中学生を除く)のものもあるので、学生でも取得可能です。(※未成年の方は保護者同意書の提出が必要な場合があります)
ライフセーバーの資格を受験するためには、ランクに応じて条件が設定されているため詳しくはこちらを確認してください。
短期講習受講で簡単!トレーニング指導士
スポーツ関連で取りやすい資格の2つ目は、トレーニング指導士です。
トレーニング指導士は、フィットネスやスポーツなどの分野で運動やトレーニングの指導を専門的に行う資格です。
個人だけではなくグループに対しても、体力や筋力を向上させるための運動プログラムを作成し、指導することが主な仕事です。
その他にも、正しいトレーニング方法を指導することもあります。
トレーニング指導士は4日間の講習を受けることで資格取得ができ、合格率は92%となっています。
スポーツリーダー(コーチングアシスタントに移行)
スポーツ関連で取りやすい資格の3つ目は、スポーツリーダーです。
スポーツリーダーは、地域のスポーツグループやサークルにおいてスポーツの基礎を教えたり運営したりする仕事です。
スポーツリーダーの資格を取得するには通信講座受講後の課題において6割以上の点数を取る必要がありますが、合格率は95%と高水準となっています。
令和2年からスポーツ指導者基礎資格の新資格としてコーチングアシスタントの養成が開始したことに伴い、スポーツリーダーの新規養成については、段階的に終了し、令和5年度現在、免除適応コースでの取得のみとなります。
JSPO公認コーチングアシスタントとは
地域におけるスポーツグループやサークル等において、上位資格者を補佐する者として、基礎的な運営にあたる方のための資格です。
ジュニアスポーツ指導員
スポーツ関連で取りやすい資格の4つ目は、ジュニアスポーツ指導員です。
ジュニアスポーツ指導員は、地域のスポーツクラブなどの子どもたちにスポーツの基礎的な技術や運動能力を指導する仕事です。
子供たちがスポーツを通じて健康的な生活習慣を身につけ、社会性や協調性を育てるのを支援する役割を果たしています。
ジュニアスポーツ指導員は講習を受講して筆記試験を突破することで資格を取得することができ、一部スポーツリーダーと重複する項目があるためスポーツリーダーの資格を取得していれば免除されます。
合格率は約90%となっています。
日本スポーツ協会公認コーチ
スポーツ関連で取りやすい資格の5つ目は、日本スポーツ協会公認コーチです。
日本スポーツ協会公認コーチは、日本スポーツ協会が定める一定の基準を満たしたコーチに対して認定する公的な資格のことです。
専門科目については競技ごとに内容が分かれていますが、合計で55時間の講習を受ける必要があります。
合格率は90%程度と言われています。
スポーツインストラクター
スポーツ関連で取りやすい資格の6つ目は、スポーツインストラクターです。
スポーツインストラクターは、スポーツの技術面を指導する仕事で、スポーツジムにおけるマシンの使い方やフィットネスクラブでダンスレッスンする仕事などが挙げられます。
また、スイミングスクールで生徒に泳ぎ方を教える仕事など、様々な場面でスポーツについて指導する仕事と言えます。
合格率は70~80%程度と言われており、これまで紹介した資格よりは少し難易度が高いと言えるでしょう。
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
スポーツ関連で取りやすい資格の7つ目は、NSCA-CPTです。
NSCA-CPTは、National Strength and Conditioning Associationの頭文字を取った「NSCA」が認定するパーソナルトレーナーの資格のことです。
指導の対象がスポーツ選手だけではなく、一般の人々についても健康面やパフォーマンスの向上などを指導しています。
スポーツ選手だけではなく一般の人にも指導をするため、運動生理学や栄養学などのトレーニングに必要な基本的な知識とスキルを持つ必要があります。
合格率は65%程度となっています。
NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
スポーツ関連で取りやすい資格の8つ目は、NSCA-CSCSです。
NSCA-CSCSもNSCA-CPTと同様に「NSCA」が認定するパーソナルトレーナーの資格のことですが、違いとしては指導の対象が基本的にスポーツ選手限定であることです。
スポーツ選手のパフォーマンスを向上させるために安全かつ効果的なトレーニングのプログラムを計画し、実行しています。
合格率は50%程度となっており、NSCA-CPTも難易度が高いと言えるでしょう。
スポーツ栄養プランナー
スポーツ関連で取りやすい資格の9つ目は、スポーツ栄養プランナーです。
スポーツ栄養プランナーは、スポーツ選手にとって最適な栄養状態を実現するための専門家のことです。
スポーツ栄養プランナーは、運動による消費エネルギー量や栄養素の必要量をもとに、スポーツ選手それぞれにとって適切な食事プランを提供し、パフォーマンスを向上させています。
また、怪我の予防や回復促進を支援するための栄養管理まで行っています。
合格率は非公開ですが、合格基準点が70%であるためそれほど難易度が高いわけではありません。
スポーツ関連の資格を独学で取得するメリットとデメリット

スポーツ関連の資格を独学で取得するメリットとデメリットについてそれぞれ見ていきましょう。
独学のメリット
スポーツ関連の資格を独学で取得するメリットは、スケジュールの調整がしやすく、費用を掛けずに取得できることです。
スクールなどに通って勉強する場合はそれなりに費用がかかるうえ、決められた時間に通う必要があります。
仕事などが忙しい人にとっては、通い続けることが難しくなるケースもあるでしょう。
独学で資格を取得することで、自分自身のスケジュールに合わせて勉強することができ、スクールの費用を支払う必要がないのがメリットと言えるでしょう。
独学のデメリット
スポーツ関連の資格を独学で取得するデメリットは、実技試験の練習ができず、モチベーションの管理が難しいことです。
スポーツ関連の資格の中には実技試験を求められるものもあります。
独学で勉強する場合に練習ができないのは大きなデメリットと言えるでしょう。
また、スクールなどに通って周りの人と一緒に勉強するのではなく一人で黙々と勉強をすることになるため、人によってはモチベーションの維持が困難になるでしょう。
モチベーションの維持や管理が自分でできない人は、スクールなどに通って勉強するのがおすすめです。
さらに、スポーツ関連の資格の中でも国家資格を取得する場合は、短大や専門学校を卒業する必要があります。
国家資格の取得を目指す場合には、独学での取得はできない点には注意しておきましょう。
スポーツ関連の資格に必要な実技の経験を積む方法とは

先述した通り、独学だけではスポーツ関連の資格取得に必要な「実技の経験」を積むことができません。
独学で学んだ豊富な知識だけでは、指導の仕事をするのは難しく未経験から脱出することはできないでしょう。
そこで、スポーツ関連の資格に必要な「実技の経験」を積む方法について4つ紹介します。
アルバイトやインターンシップ
スポーツクラブやジム、フィットネスセンターなどでアルバイトやインターンシップを探して、実務経験を積むことができます。
特に、フィットネスインストラクター、トレーナー、コーチなどの職種に就くことで、スポーツに関する知識やスキルを身につけることができます。
ボランティア活動
地元のスポーツチームやイベントでボランティア活動をすることで、スポーツ関連の実務経験を積むことができます。
例えば、スポーツイベントの運営や大会の運営スタッフなどの役割を担うことで、スポーツ業界での経験を積むことにつながるでしょう。
自分でスポーツ関連の活動を始める
自分でスポーツ関連の活動を始めることで、経験を積むことができます。
具体的には、地元の子供たちにスポーツの指導をすることで、コーチングスキルを磨くことなどが挙げられます。
大学のスポーツ関連のサークルや部活動に参加する
大学のスポーツ関連のサークルや部活動に参加することで、実務経験を積むことができます。
様々なスポーツに触れながらスポーツの知識やスキルを身につけることができるでしょう。
まとめ

今回は、スポーツ関連で取りやすい資格や独学で学ぶメリット、デメリットについて紹介しました。
スポーツ関連の資格には、独学だけで取得できるものとそうでないものがあります。
興味のある仕事に合わせて挑戦する資格を選択し、それに合わせて独学で学ぶかスクールや専門学校などに通うかを判断しましょう。