「スポーツ関連の資格は何がおすすめなの?」
「資格を取得することで得られるメリットは?」
このように考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事ではスポーツ関連のおすすめの資格や取得するメリットについて紹介しています。
是非最後までご覧ください。

スポーツ関連の資格は取得必須なのか?

一般的には、スポーツ関連の仕事をするために資格の取得は必須ではありませんが、資格の取得を推奨される場合はあります。
具体的には、日本体育協会が認定している公認指導者が挙げられます。
公認指導者の資格は競技者や指導者としての資格として広く認知されているため、フィットネスやトレーニングの分野では、各種資格の取得が求められる場合があるでしょう。
その他にも、体育教師やスポーツコーチとして学校で働く場合には、教育資格が必要になるなど、職業や業界によって資格の取得が必須となる場合もあります。
資格よりも実務経験やスキルなどが求められることが多いですが、資格を取得することで就職や転職などでも有利に働くケースがあります。
そのため、スポーツ関連の資格が必須かどうかを判断するには、その分野や業界の動向などを把握し、自身のキャリアや目標に応じて、適切な資格を取得することが重要です。
スポーツ関連でおすすめの資格を紹介

スポーツ関連の資格は、大きく分けると以下の4つに分類されます。
- スポーツ選手のパフォーマンスを上げる資格
- スポーツ選手に技術的な指導をする資格
- スポーツ選手に栄養面の指導をする資格
- 自分がスポーツ選手として活躍するために必要な資格
自分がスポーツ業界のどの分野に携わりたいかで取得する資格が変わるため、一つずつ確認していきましょう。
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる資格
まずはスポーツ選手のパフォーマンスを上げる資格について、以下の5つを紹介します。
- NSCA-CPT
- NSCA-CSCS
- アスレティックトレーナー
- 理学療法士
- 鍼灸師
それでは、順番に見ていきましょう。
NSCA-CPT
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる1つ目の資格は、NSCA-CPTです。
NSCA-CPTは、NationalStrengthandConditioningAssociationの頭文字を取った「NSCA」が認定するパーソナルトレーナーの資格のことです。
指導の対象がスポーツ選手だけではなく、一般の人々についても健康面やパフォーマンスの向上などを指導しています。
スポーツ選手だけではなく一般の人にも指導をするため、運動生理学や栄養学などのトレーニングに必要な基本的な知識とスキルを持つ必要があります。
合格率は65%程度となっています。
NSCA-CSCS
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる2つ目の資格は、NSCA-CSCSです。
NSCA-CSCSもNSCA-CPTと同様に「NSCA」が認定するパーソナルトレーナーの資格のことですが、違いとしては指導の対象が基本的にスポーツ選手限定であることです。
スポーツ選手のパフォーマンスを向上させるために安全かつ効果的なトレーニングのプログラムを計画し、実行しています。
合格率は50%程度となっており、NSCA-CPTよりも難易度が高いと言えるでしょう。
アスレティックトレーナー
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる3つ目の資格は、アスレティックトレーナーです。
アスレティックトレーナーは、スポーツ選手がケガをした時の応急処置やリハビリ、ケガの予防について指導を行うための資格のことです。
アスレティックトレーナーの資格で知名度が高いのは日本スポーツ協会が発行するものですが、この資格を取得するには日本スポーツ協会が認定するスポーツ競技団体からの推薦が必要です。
合格率は20~25%程度となっており、国家資格ではないもののスポーツ競技団体からの推薦が必要であることもあり、難易度が高い資格と言えるでしょう。
理学療法士
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる4つ目の資格は、理学療法士です。
理学療法士は、病院やリハビリ施設において、患者が日常生活を送れる程度までリハビリを行う国家資格のことです。
リハビリはスポーツに関係ないように感じられますが、理学療法士は痛みやケガの根本を分析することもできるため、スポーツと密接な関係にあります。
スポーツ選手の姿勢や動きを分析して動作の改善点を提示することもできるため、パフォーマンス向上に大きく影響するでしょう。
理学療法士の合格率は85%程度となっており、国家資格の中では比較的合格率が高い資格です。
鍼灸師
スポーツ選手のパフォーマンスを上げる5つ目の資格は、鍼灸師です。
鍼灸師は鍼と灸を用いて身体のツボを刺激した治療を行うための国家資格のことです。
鍼灸師の資格を取得することで、治療院や介護施設、スポーツトレーナーとしての経験を積むことができるでしょう。
合格率は75%程度となっており、理学療法士と同様に国家資格の中では比較的合格率が高い資格と言えます。
スポーツ選手に栄養面の指導をする資格
次に、スポーツ選手に栄養面の指導をする資格について、以下の2つを紹介します。
- 管理栄養士
- アスリートフードマイスター
それでは、順番に見ていきましょう。
管理栄養士
スポーツ選手に栄養面の指導をする1つ目の資格は、管理栄養士です。
管理栄養士とは、健康状態や目的に合わせて食事や栄養に関する指導を行うための国家資格のことです。
管理栄養士は栄養士の資格と混同されやすいですが、栄養士の資格を取得した人が管理栄養士の資格を受験できる資格となっています。
合格率は55%程度となっていますが、栄養士の資格とは異なり独学でも取得できるのが特徴と言えるでしょう。
アスリートフードマイスター
スポーツ選手に栄養面の指導をする2つ目の資格は、アスリートフードマイスターです。
アスリートフードマイスターは、スポーツ選手が最大限のパフォーマンスをするための食事に関するプログラムを提供する資格のことです。
アスリートフードマイスターの資格は難易度が3段階に分かれており、趣味のレベルからスポーツ選手のレベルまで幅広い層をターゲットにできます。
合格率は3級が85程度、2級が35%程度となっています。
自分がスポーツ選手として活躍するために必要な資格

次に、自分がスポーツ選手として活躍するために必要な資格について、以下の2つを紹介します。
- プロボクシングライセンス
- プロボディビルダー(IFBBプロ)
それでは、順番に見ていきましょう。
プロボクシングライセンス
自分がスポーツ選手として活躍するために必要な1つ目の資格は、プロボクシングライセンスです。
プロボクシングライセンスは、プロのボクサーが試合に参加するために必要な資格のことです。
ライセンスを持っていることで、ボクサーはプロの試合に出場することができます。
一般的にライセンスを取得するには、トレーニングや技術の習得や健康診断での合格などの条件を満たす必要があります。
プロボディビルダー
自分がスポーツ選手として活躍するために必要な2つ目の資格は、プロボディビルダーです。
プロボディビルダーは、筋力トレーニングや食事制限などを行い、競技用の筋肉を育成し、筋肉の見た目やアスリートとしての競技力を追求する人のことです。
プロのボディビルダーになるためには、基本的に特定の団体が主催するアマチュアの世界大会などで優勝する必要があります。
数年前より難易度が低くなったとはいえ、簡単になれる職業ではないことがわかります。
スポーツ選手に技術的な指導をする資格
スポーツ選手に技術的な指導をする資格には、日本スポーツ協会公認コーチの資格があります。
日本スポーツ協会公認コーチは、日本スポーツ協会が定める一定の基準を満たしたコーチに対して認定する公的な資格のことです。
専門科目については競技ごとに内容が分かれていますが、合計で55時間の講習を受ける必要があります。
また、日本スポーツ協会公認コーチはスポーツトレーナーと混同されやすいですが、技術指導をする場合には特定の競技の専門家である必要があります。
2023年5月時点における認定競技は以下の通りです。
- アーチェリー
- アイスホッケー
- アメリカンフットボール
- ウエイトリフティング
- エアロビック
- オリエンテーリング
- カーリング
- カヌー
- 空手道
- 弓道
- 近代五種
- グラウンド・ゴルフ
- クレー射撃
- ゲートボール
- 剣道
- ゴルフ
- サッカー
- フットサル
- 山岳・スポーツクライミング
- スポーツクライミング
- 自転車競技
- 銃剣道
- 柔道
- 少林寺拳法
- 水泳
- 競泳
- 水球
- 飛込
- AS
- OWS
- スキー・スノーボード
- スクーバ・ダイビング
- スケート
- スポーツチャンバラ
- 相撲
- セーリング
- ソフトテニス
- ソフトボール
- 体操 体操
- 体操競技
- 新体操
- トランポリン
- 卓球
- ダンススポーツ
- チアリーディング チアリーディング
- チアダンス
- 綱引
- テニス
- ドッジボール
- トライアスロン
- なぎなた
- 軟式野球
- 日本拳法競技
- バイアスロン
- バウンドテニス
- 馬術
- バスケットボール
- バドミントン
- バレーボール
- パワーリフティング
- ハンドボール
- フェンシング
- 武術太極拳
- フライングディスク
- プロゴルフ
- プロスキー
- プロテニス
- ペタンク・ブール
- ボウリング
- ボクシング
- ホッケー
- ボブスレー・リュージュ・スケルトン
- 野球
- ライフル射撃
- ラグビーフットボール
- 陸上競技
- レスリング
- ローイング
- ローラースポーツ
合格率は90%程度と言われています。
スポーツ関連の資格を取得する4つのメリットとは

スポーツ関連の資格を取得するメリットは以下の4つです。
- スポーツ業界への就職が有利になる
- 専門的な知識やスキルを習得できる
- 認知度や信頼性が向上する
- 自分の健康維持につながる
それでは、順番に見ていきましょう。
スポーツ業界への就職が有利になる
スポーツ関連の資格を取得する1つ目のメリットは、スポーツ業界への就職が有利になることです。
スポーツ業界で働くために資格の取得は必須ではありませんが、スポーツ関連の資格を持つことで、スポーツ分野での就職に有利になるのも事実です。
資格を取得していることで専門知識を評価され、就職や転職にも役立つでしょう。
専門的な知識やスキルを習得できる
スポーツ関連の資格を取得する2つ目のメリットは、専門的な知識やスキルを習得できることです。
スポーツ関連の資格を取得することで、専門的な知識やスキルを習得することができます。
これにより、選手やアスリートのコーチングやトレーニング、ケガの治療、栄養管理、心理面のサポートなど、スポーツ分野での専門的な活動が可能になります。
信頼性が向上する
スポーツ関連の資格を取得する3つ目のメリットは、認知度や信頼性が向上することです。
スポーツ関連の資格を持つことで、自分の信頼性が向上することがあります。
特に、公的な団体が認定する資格や国家資格を取得している場合には、その資格を持っていることが専門性や信頼性を示すことになります。
自分の健康維持につながる
スポーツ関連の資格を取得する4つ目のメリットは、自分の健康維持につながることです。
スポーツ関連の資格を取得することで、健康的なライフスタイルを促進することができます。
自分が身に付けた知識やスキルを活かし、健康的な運動や食生活、ストレス管理などを取り入れることで、自身の健康維持に繋がるでしょう。
スポーツ関連の資格を選ぶ際の5つのポイント

スポーツ関連の資格を選ぶ際のポイントは以下の5つです。
- 資格の信頼性
- 目的に合わせた選択
- 経験と学習時間
- 資格更新の必要性
- 将来のキャリアアップにつながるか
それでは、順番に見ていきましょう
資格の信頼性
スポーツ関連の資格を選ぶ際の1つ目のポイントは、資格の信頼性です。
スポーツ関連の資格には、信頼性の高いものから低いものまでさまざまなものがあります。
資格を取得する前に、資格がどのように認定されているか、その資格を持っている人がどのような場で活躍しているのかを確認することが重要です。
目的に合わせた選択
スポーツ関連の資格を選ぶ際の2つ目のポイントは、目的に合わせた選択です。
スポーツ関連の資格を取得することで、コーチング、トレーニング、マネジメントなど、さまざまな分野で活躍できます。
自分が挑戦したい分野や職種に応じて、適切な資格を選択することが大切です。
経験と学習時間
スポーツ関連の資格を選ぶ際の3つ目のポイントは、経験と学習時間です。
スポーツ関連の資格は、取得に必要な経験や学習時間が異なります。
自分のスケジュールやライフスタイルに合わせて、取得に必要な時間や費用を確認することが大切です。
資格更新の必要性
スポーツ関連の資格を選ぶ際の4つ目のポイントは、資格更新の必要性です。
スポーツ関連の資格には、一定期間で資格更新が必要なものがあります。
資格更新に必要な条件や期間などを確認し、自分にとって適切な資格を選択することが大切です。
将来のキャリアアップにつながるか
スポーツ関連の資格を選ぶ際の5つ目のポイントは、将来のキャリアアップにつながるかです。
スポーツ関連の資格は、将来のキャリアアップにつながることがあります。
自分が目指すキャリアに必要な資格を取得することで、将来のキャリアアップにつながる可能性があります。
将来のキャリアアップについて考慮しながら、資格を選択することが大切です。
まとめ

今回は、スポーツ関連のおすすめの資格や取得するメリットについて紹介しました。
さまざまなメリットが挙げられますが、まとめると「専門的な知識を身に付けて信頼を獲得できる」ことです。
興味のある業界や職種によって必要なスキルや難易度も変わるため、まずは自分で興味を持てる職種を探すことから始めてみましょう。