ネイルスペシャリスト技能検定試験は、ネイリストのスキルと知識を評価するために行われる試験です。ネイルスペシャリストとしての正しい知識・技術を目的し、サロンワークに役立てることができます。
本記事では、ネイルスペシャリスト技能検定試験の受験方法や試験概要などについて詳しく説明します。

ネイルスペシャリスト技能検定試験の概要
ネイルスペシャリスト技能検定試験は、ネイルサロンで働くスタイリストが持つ必要な技術や知識を測る試験です。
試験概要
スキルレベルに応じて、学生や初心者を中心としたA級/SA級、プロを対象としたPA/AA/AAA級の2つに分かれます。
この試験は、義務教育修了者すべて受験することができます。未修了者は保護者の承諾書をご提出ください。受験することで、ネイルスペシャリストの資格を取得することができ、自己のスキルをアピールし、仕事に活かすことができます。試験内容では、ネイル(美容)技術を行うために必要な消毒衛生、爪や皮膚を含む人体のしくみと病気、技術テクニックに関わる知識が問われます。
詳しくは、NPO法人インターナショナルネイルアソシエーションにお問い合わせください。
ネイルスペシャリスト技能検定試験の詳細
ネイルスペシャリスト技能検定試験は、筆記試験と実技試験に分かれます。
ネイルスペシャリスト技能検定試験の学科試験(筆記試験)と問題集
学科試験は、時間30分のマークシート方式で行われます。出題50問のうち、40問以上正解で合格となります。学科試験の内容は以下のとおりです。
- ネイルの衛生学
- 人体のしくみ
- ネイルとその異常
- マニキュアリストの化学
- ネイル概論
- ネイルの技術
なお、参考テキストは、以下の3つが推奨されています。
■ネイルプロフェッショナル
→ネイルスペシャリスト技能検定試験A級 PA/AA/AAA級」および、「ジェルネイル技能検定試験」に対応
■ネイルプロフェッショナル(ジェルネイル編)
→ネイルスペシャリスト技能検定試験A級 PA/AA/AAA級」および、「ジェルネイル技能検定試験」に対応
■技能試験例題集
→ネイルスペシャリスト技能検定試験A級 PA/AA/AAA級」および、「ジェルネイル技能検定試験」に対応
ネイルスペシャリスト技能検定試験の学科試験の注意事項
受験者は筆記用具(鉛筆・消しゴム)を必ず持参すること、試験中の貸し借りは禁止、試験会場での貸し出しは行ないません。筆記用具が無い場合は試験を受けることができませんので、失格となります。
ネイルスペシャリスト技能検定試験の実技試験
実技試験の流れは、A級、SA級、PA/AA/AAA級で分かれます。
A級の流れ
- テーブルセッティング(10分)
- ネイルケア(30分)
- カラーリング(25分)
テーブルセッティングでは同時にモデルチェックも実施されます。カラーリングは両手マット赤です。
SA級の流れ
- テーブルセッティング(10分)
- ネイルケア(30分)
- アーティフィシャルネイル(20分)
- カラーリング(25分)
テーブルセッティングでは同時にモデルチェックも実施されます。アーティフィシャルネイルでは、右手チップオーバーレイ1本、カラーリングは両手パールホワイトです。
PA/AA/AAA級の流れ
- テーブルセッティング(10分)
- ネイルケア(25分)
- アーティフィシャルネイル前半(20分)
- アーティフィシャルネイル後半(15分)
- カラーリング(15分)
テーブルセッティングでは同時にモデルチェックも実施されます。アーティフィシャルネイル前半では、右手ネイルチップ装着、スカルプチュア/フレンチスカルプチュアのアプリケージョン各1本です。
アーティフィシャルネイル後半では、アーティフィシャルネイル前半の仕上げを実施します。カラーリングは右手パールホワイト、左手マット赤です。
ネイルスペシャリスト技能検定試験全般に関する失格・減点・注意事項
失格、減点や注意事項に関しては、明確に定められているので、予め試験を受ける前に確認しておきましょう。
失格について
- 受験者およびモデルが遅刻した場合
日本において、ネイルスペシャリスト技能検定試験の資格を取得するためには、以下のステップが必要です。
- 合格資格:義務教育を修了していること。
- 受験資格: 技能検定料を支払ったこと。
- 受験申込み: 申込書に必要事項を記入し、試験料を支払って申込み。
- 予備講習: 予備講習会に参加する。
- 試験受験: 試験会場にて試験を受験する。
- 合格: 合格した場合には、資格認定証を受領する。
なお、上記の手順は一般的な取得方法であり、具体的な受験方法や試験内容については、検定機関や地域によって異なる場合があるため、詳細については、各検定機関に確認してください。
まとめ
ネイルスペシャリスト技能検定試験の資格を取得するには、中学卒業以上の教育水準を有し、技能検定料を支払い、予備講習会に参加し、申込書に必要事項を記入し、試験料を支払って申込み、試験会場にて試験を受験することが必要です。合格した場合には、資格認定証を受領することができます。ただし、検定機関や地域によって異なる場合があるため、詳細については、各検定機関に確認することをお勧めします。